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代表の想い

designing

私は、これまでプロダクトデザイナー、そして商品開発者として「ものづくり」の業界に25年以上携わってきました。

ものづくりは、私にとってとてもやりがいを感じる仕事でした。好きかどうかと聞かれたら、今でも躊躇うことなく「大好き」と答えます。

 

しかし、この25年で世の中は大きく変わり、そして、私のものづくりに対する価値観も徐々に変わってきました。

つくり手が抱えるジレンマを経て得られた気づき

indecisive

唐突ですが、こんなにもたくさんの「もの」って本当に必要なのでしょうか?

 

例えばスニーカー。

日本人の平均所持数は一人当たり3足と言われていますが、市場には5000種類以上のスニーカーが存在しています。また、今やスマホやPCに欠かせないイヤホンは約3,000種類もあるそうです。そして、誰もが毎日使うシャンプーに至ってはなんと14,000種類以上も。日本国内だけでもこれほどの商品を買えてしまう時代になった今、一生かけても消費できないほどの「もの」が世の中には溢れかえり、私たちには文字通り無限の選択肢が与えられています。

必要に応じてものが開発され、多いほど良いものとして増え続ける選択肢。しかし、アメリカの社会心理学のバリー・シュワルツ博士の研究では、人は選択肢が多いほどストレスや不安を感じることが明らかになりました。しかも選択肢が多いほど購入率は下がる傾向にある…。人々のニーズに応えることを命題としたものづくりが、実際は人々を不安にさせ購買意欲を下げているというのです。

そんな、ものづくりが抱える矛盾に行き詰まりを感じながらも、競合を意識し何か新しいものをつくり続けなければならない毎日は、ものをつくることが大好きであるが故に葛藤の大きいものでした。そうした折、生きることを心から楽しんでいるシニア世代との出会いが私に大きな気づきを与えてくれました。

 

幸せそうなシニアたちを満たしている「もの」ではない何かを、下の世代が手にすることができたら?ものではない、もっと今の時代が必要としている「カタチのないもの」を提供する仕組みをつくることで、ものとは違った豊かさを生み出すことができるかもしれない。

そこから「知性の循環」をデザインするという活動が始まりました。

代表プロフィール

小林ケイコ

高校を卒業後に渡英。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズにてプロダクトデザイン(修士号)を学ぶ。

卒業後、日本の大手デザイン会社に勤務。デザイナーとしてメーカーから行政まで幅広い層のクライアントと多数のプロジェクトに取り組む。

ライフスタイルブランドに転職し、バッグ、ジュエリー、テーブルウェアのデザインを手掛ける。その後、外資系メーカーにて10年以上に渡り、商品企画、開発、デザイン、ADのトータルマネジメントを行う。

2023年10月、ザ・ナンバーファイブ合同会社を設立。

 

資格

  • 行動心理士

  • ポジティブ心理学実践インストラクター

ザ・ナンバーファイブ 代表

The Number 5/Director

小林ケイコ

​Keiko Kobayashi

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